あまりに壮絶な「洞窟潜水」の世界
人間の想像力なんて知れたもので、この本を読みはじめた当初、光も空気もない、重力も感じられず空間も極端に制限された水没洞窟での潜水というものが、人にどれほどの極限状態を強いるものなのか、僕には全然わかっていなかった。そして、そんな世界に魅せられ取り憑かれてしまった人間が、どんな人生を送ることになるのかということも……。この本は、日本で唯一のケイブダイバー(洞窟潜水家)櫻井進嗣が、1998年未踏の清河新洞へのアタック前に書き上げた、秋吉洞探険史である。未知の暗黒へ分け入っていく時だけではなく、既知のルートを辿って地上へと戻るその道程すら命懸けであるような、そんな冒険に人生のすべてを捧げた男の半生記。 水没洞窟の闇へ潜ること、それはそのまま心の闇へ潜ること。それは著者櫻井進嗣の、壮絶な闘いの記録でもある。
海鳥社
洞窟探検入門 (文庫クセジュ) しょうにゅうどう探検 (科学のアルバム)
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