愛した人とフライフィッシング―アメリカ発 女性たちのフライフィッシング・エッセイ集



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釣り好きの旦那様をもって困っている女性に読んでほしいかな?

書き手の女性は作家・ジャーナリスト・コラムニストという物書きのプロがほとんどだが、中にはそういう肩書きがない方のエッセイも載ってる。
一番面白いと思ったのはアリソン・モイアというフォーブスFYI編集者(発刊当時)の、「愛したひとはフライフィッシャー」というタイトルのエッセイ。

彼女は自分を「そこいらじゅうに500万人ほどいる釣り未亡人」のひとりと言う。
愛する男性は禁漁期間中、フライタイイングにいそしみ釣り番組に見入っている。
そして「解禁の日が来ると、彼はわたしのものではなくなる。」という状況を打破しようと自分も釣りをしてみたい、と彼にお願いする。
その時点で彼女は自分が本当に釣りに行きたいのかまったく確信はなくて、ただただ彼のいない週末をなんとかしたいという気持ちから出た提案だった。
そして彼女は1シーズン、フライフィッシングを試すことになる・・・

私は女性だが生まれながらにして(?)釣りが大好きで、それが何釣りだろうが楽しめる自信がある。
しかし、世の釣り好き男性を愛してしまった女性達の大半はアリソン同様、休日になるたびに何かモヤモヤとした感情がわき起こるのであろう。

このエッセイ集を通して、なぜ釣り(フライフィッシングに限らず)の世界に女性が少ないか、そして女性にとっての釣りとは何か、歴史から現状にいたるまで色々と教えられ、考えさせられた。

趣味、スポーツ、遊びという以上の「何か」を釣りから感じてはいたが、その答えのヒントも見つかりそうな一冊。



つり人社